【東京】中山泰秀防衛副大臣は日本時間29日午前、米シンクタンクのハドソン研究所が行ったオンライン講演に出席し、中台有事となった場合、地理的に近接する「沖縄県に直接関係する」との認識を示した。
中国の台湾侵攻に備え「私たちは目を覚ます」必要があると強調。台湾有事に「準備しなければならない」と述べ、日米が連携して台湾を守る必要性を訴えた。
中山氏は日台関係を「友達ではなく、兄弟だ」と位置付け、緊密ぶりをアピール。一方、台湾と「目と鼻の先」に位置する沖縄には米軍も多数駐留しているとして、「私たちは台湾の問題に焦点を当てる必要がある」と語った。
中国が南シナ海で自然を破壊して軍事基地を整備しているとし「地球の天然資源を破壊する行為は、アジアの全ての自由で民主的な国にとって理解できない」と批判した。
また、各国が1970年代からとってきた、中台の領土は不可分だとする「一つの中国」の原則について、中山氏は、将来世代が正しいと判断するかは「分からない」と疑問視した。