【浦添】モノレールてだこ浦西駅南側の保留地(21街区)で計画されていた都市型ホテル建設を巡り、発注側の浦添市てだこ浦西駅周辺土地区画整理組合と開発事業者側との交渉が不発に終わり、計画は白紙となった。6月30日が交渉期限だったが、事業計画を巡り折り合いがつかなかった。組合側は今後について、浦添市と協議の上で対応を決めたいとしている。
組合側は昨年9月、公募で17階建ての都市型ホテル(200室)とマンション(126室)の建設計画を提案した共同事業体に優先交渉権を与えたが、今年3月末に交渉を打ち切った。その後、次点の事業者に優先交渉権は移ったが、事業者側が求めた事業計画の一部見直しと交渉期限の延長を組合側が認めず、契約締結には至らなかった。
組合の又吉眞孝理事長は「延長要求などについて理事会での承認が得られなかった。市の指導を仰ぎながら今後の方針を決めたい」と述べた。
事業者側は産学連携を核にMICE型複合ホテル(330室)と教育研究機関を設置する事業計画を組合側に提案していた。事業者側は取材に、「アフターコロナを見据え、コンセプトは維持しつつ事業計画の一部見直しを組合側に求めたが認められず、極端に短い交渉期間の延長も認めない対応を理不尽に思う。ただ、事業計画には自信を持っており、今後もアプローチを続けたい」と述べた。