「首里染織館suikara」に名称決定 紅型・首里織の拠点施設 運営法人も設立へ


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suikaraの設立を発表する(左から)譜久山健代表、琉球びんがた事業協同組合の瑞慶山和子副理事長、那覇伝統織物事業協同組合の赤嶺真澄理事長、東洋企画印刷のいのうえちず編集長=6月29日、那覇市首里の那覇伝統織物事業協同組合

 琉球びんがた事業協同組合と那覇伝統織物事業協同組合は29日、首里に整備している新拠点施設の名称を「首里染織館suikara」に決めたと発表した。同施設を運営する法人「suikara」(譜久山健代表)も7月中に設立すると発表した。

 同施設は2022年5月のオープンを予定している。両組合の作業場と事務所が入居するほか、着尺や帯の販売、製作体験、首里織の着物の着付け体験などを提供する。職人と消費者が直接交流できる場所を目指す。

 suikaraは7人の取締役と1人の監査役で構成される。メンバーには琉球びんがた事業協同組合の屋富祖幸子理事長や那覇伝統織物事業協同組合の赤嶺真澄理事長のほか、経営支援を手がけるCSDコンサルタンツの西里喜明代表や、雑誌「モモト」編集長のいのうえちず氏なども加わる。活動に賛同する企業や団体から出資を募る。

 譜久山代表は「文化を生業としている人が経済的に豊かになるように、拠点を通して伝統工芸品の販売や付加価値をつけた体験サービスを提供したい」と話した。