沖縄県内路線価、北谷美浜のみ上昇 6税務署管内 若者集まり好調


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北谷町美浜

 1日発表された県内路線価で、沖縄国税事務所管内の6税務署(那覇、北那覇、沖縄、名護、宮古島、石垣)ごとの最高路線価は、沖縄税務署で前年より上昇した以外は、横ばいか下落だった。

 下落幅が最も大きかったのは、石垣市大川の市役所通りで1平方メートル当たりの価格は対前年変動率3・3%減の14万5千円だった。

 北那覇税務署管内の最高路線価は那覇市おもろまち4丁目(サンエー那覇メインプレイス前)の那覇中環状線が同2・5%減の79万円、那覇税務署管内は那覇市久茂地3丁目の国際通りが同1・4%減の143万円だった。

 観光客減によって店舗の収益性が落ちたことなどが、下落要因になったとみられる。

 宮古島市平良西里の西里大通りは、20年の対前年変動率は45・8%増と大幅に増加していたが、21年は横ばいの10万5千円だった。観光客数は減ったが、ゴルフ場計画など投資案件が進んでいることから引き続き一定の需要があるという。

 名護署管内は、20年に最高価格だった恩納村前兼久の国道58号の価格が低下し、代わって名護市為又の名護バイパスが前年比横ばいの6万9千円で最高価格となった。

 沖縄署管内は北谷町美浜の町道美浜1号線が2・3%増の22万円となり、最高路線価が6税務署で唯一上昇した。不動産鑑定士の濱元毅氏は「観光客も多いが、県内の若者層が集まる商業エリアでもあり、上昇が続いたのではないか」と話した。