【石垣】プロ野球西武の平良海馬投手(八重山商工出)が連続無失点の日本新記録を達成した1日、出身地石垣市の関係者や元チームメートは喜びに沸いた。
高校時代の平良投手を指導した元監督の伊志嶺吉盛さん(67)はインターネット中継で観戦し、記録樹立を見届けた。途中、ピンチを迎える場面もあった平良投手に、「野球の神様を味方に付けた。海馬の活躍はコロナ禍で落ち込む石垣にパワーを与えている。すごいのひと言だ。『お疲れさま』と声を掛けてあげたい」と喜んだ。
平良投手が小学生の時に所属した真喜良サンウェーブ野球部で、コーチとして指導した現監督の高良真助(まこと)さん(41)もインターネット中継で観戦。平良投手が走者を出した時には「ここで終わりか」と頭によぎったという。それでも落ち着いてスリーアウト目を取った瞬間、画面に向かって思わず「ヨッシャー」と声を上げた。開幕から投げ続けた上で、日米で活躍した藤川球児さん(元阪神など)の記録を超える快挙に「偉大すぎて次に会うときは敬語になっているかもしれない」と興奮した様子で話した。
小学校から同じチームでプレーし、高校ではバッテリーを組んだ大浜進一郎さん(21)=大阪府在住=は「高校時代に比べて制球力が良くなっていることが好投につながっていると思う。一緒にやっていたとは思えないくらいだが、毎試合投げることを楽しみにしている」とかつての相棒の活躍をたたえた。