「平和、当たり前じゃない」 南風原・翔南小 地域の戦争学ぶ


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
南風原平和ガイドの会の大城逸子さんの講話を聞く南風原町立翔南小学校の児童たち=6月24日、南風原町立翔南小学校

 南風原町の翔南小学校(竹下晴康校長)は6月24日、南風原平和ガイドで町出身の大城逸子さん(62)を招き、平和学習を6年生を対象に開いた。近所に住んでいた沖縄戦体験者から聞いた話や、沖縄陸軍病院南風原壕群などについて語り、命と平和の大切さを訴えた。子どもたちはメモを取ったり質問したりして話を聞いた。休み時間になると大城さんに駆け寄り、話を聞く児童もいた。

 大城さんは講話の中で、40代の頃、近所に住んでいた沖縄戦体験者の女性から聞いた話を紹介した。「彼女は戦中、追い詰められた時のことを思い出して『死んでいく人がうらやましかった』と話した。こんなことを言わせてしまうのが、戦争だ」と話した。

 講話を聞いた伊禮ちはるさん(12)は「当たり前のように生活しているけど、当たり前じゃないと思った。平和な暮らしに感謝して生きていきたい」と感想を述べた。山田笑彩乃さん(12)は「戦争に対して『どうにかなる』と思っている人もいると思う。私は戦争で何が起きたのかもっと勉強し、あまく考えている人たちに戦争の厳しさを教えたい」と話した。

※注:伊禮ちはるさんの「禮」のしめすへんは「ネ」