「ベルト、絶対に持ち帰りたい」 総合格闘技修斗の平良、4日王者に挑戦


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4日のプロ修斗のフライ級チャンピオンシップに向け調整を続ける平良達郎=那覇市の格闘技ジム「THEパラエストラ那覇スタジオ」

 総合格闘技修斗のフライ級(56.7キロ以下)ランキング1位の平良達郎(21)=小禄高―沖縄大4年、ザ・パラエストラ沖縄=が4日、同階級の世界王者・福田龍彌(MIBURO)に挑戦する。プロ修斗メルパルクホール大阪大会のメインイベントとして同級チャンピオンシップ5分5Rを行う。勝てば同競技で県勢初の王者に就く。調整を続ける平良は「ベルトを絶対に持ち帰りたい」と闘志をみなぎらせる。

 戦績は8戦全勝。2018年8月にプロデビューし、同年に新人王を獲得した。昨年11月の第7戦で勝利してランキング1位に。今年3月には5位の前田吉朗と対戦しスリーパーホールドを決めて1ラウンド1分01秒で完勝した。

 昨年王者に就き、今回が初防衛戦となる福田は11勝3敗。12年からプロとして活躍するベテラン選手だ。平良は「気持ちも打撃も強い選手」と印象を語る。これまで3ラウンド制で戦ってきた平良にとって、チャンピオンシップの5ラウンドは「経験したことがない。正直不安もある」と緊張感を高める。

 一方で「試合が決まった4月から追い込みをかけてきた」と、不安を上回る強い気持ちで練習量を積んできた。5ラウンド戦える抜ける「体力はある」と準備は万全だ。ただ、5ラウンド判定の気持ちは毛頭ない。「挑戦者らしく守りに入らず、1、2ラウンドで終わらせる気持ちで攻めたい」と勇ましい。

 高校生でアマチュアから競技を続け、たどり着いた大舞台。「勝てば沖縄で初のチャンピオンになる。いつかはベルトを巻きたいと夢に見ていた。ようやく手の届く位置に来た。ラストの挑戦の気持ちで戦いたい」と気合は十分だ。

 大会は「ABEMA」格闘チャンネルで生中継される。平良は「沖縄にもこんな若い子がいたんだ、と思わせたい。見る人を熱くする試合をするので戦う姿を見てくれたらと思う」と勝利を誓った。平良の試合は午後4時から始まる第2部のメインイベントで視聴ページはhttps://abe.ma/352EdQg
 (謝花史哲)