知念連打で初戦突破 初回から全開、一挙5点<高校野球2021>


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 第103回全国高校野球選手権大会沖縄大会が3日、沖縄市のコザしんきんスタジアムなどで開幕した。

北谷―知念 1回、無死一、三塁、内野安打で本塁に生還する知念の國吉翔太=3日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 最高のベンチワークで、初回からエンジン全開だった。知念の先頭打者、國吉翔太が左超えの三塁打でいきなり出塁すると、ベンチの熱気は最高潮に。「楽しんでいけ」と声が飛ぶ。「まずは先制し、流れを持って行きたかった」と3番・與那覇幸輝が俊足を生かしたバントヒットで先制すると、長短打を絡め打者一巡の猛攻で一挙5得点し、勢いに乗った。その後も打線はとどまることなく、七回コールドの快勝だった。

 照屋拓己監督は「(長打を)欲張らず、打線を着実につないだことが勝因」と選手たちの奮闘をねぎらう。緊急事態宣言で部活動が休止され、再開後も天候不良で練習は不十分だった。いつもならできるようなプレーも「想定外のことも起こりうる。気を引き締めてやるしかない」と選手に言い聞かせたという。

 攻撃では1球ずつ選手にサインを送った。「打てる球を確実に狙っていけ」との指示に、選手も安打を着実に重ねて塁を進めた。

 城間理希主将は「久々の試合は全力で楽しんだことがプレーにも生かされた」と無事に初戦を突破し、頬が緩みっぱなしだった。

 (上江洲真梨子)