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先月、YouTubeに「ファスト映画」をアップロードしていた男女3人が逮捕されました。ファスト映画の摘発は国内初です。
ファスト映画とは、映画会社に無断で映像を10分程度にまとめ、結末までのストーリーを解説する動画です。「時間がないけど映画の内容は知りたい」という人たちに人気だったようです。
しかし、他人の著作物を無許可で利用すると「著作権法違反」で今回のように逮捕されることがあります。
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著作権法違反のトラブルはこれまでも繰り返されてきました。
漫画が無料で読めるサイト「漫画村」、音楽が無料でダウンロードできるアプリ「ミュージックFM」などが問題になったほか、昨年は出版社が「絵本の読み聞かせ動画【※1】をYouTubeにアップロードしないで」と声明を出しました。
映画、音楽、本、漫画などが勝手に無料で楽しめる状況ができると、作っている人たちに適切なお金が入らなくなり、次の作品が作れなくなります。結果的に自分が楽しめるものが減り、次世代に残すこともできなくなります。
違法アップロード動画を視聴しても罰せられませんが、違法行為に加担することになるので気を付けましょう。
※1 「絵本の読み聞かせ動画」 … 159回にて解説。詳しく読みたいかたはこちらから
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しかし、YouTubeで著作権的にOKかNGなのか見極めるのは難しいのが現状です。
企業やアーティストの公式アカウント、チャンネルの制作者が撮影・制作している動画などは問題ないですが、それ以外の動画は「この人が撮影したものか」「人が作ったものを勝手に載せていないか」など、チャンネルの概要や連動するSNSなどから判断しなければなりません。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ スマートフォンアドバイザー、フリーライター。沖縄県サイバー防犯PR大使を務め、スマホやインターネットの活動講座を学校などで実施。本連載をまとめた著書「しくじりから学ぶ13歳からのスマホルール」(旬報社)も発売中。