珍鳥アネハヅル飛来 粟国島で県内初確認


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「アネハヅル」粟国島で初確認、初記録=6月27日、粟国村字東にある四志地区耕作地(四方正良さん撮影)

 本州でも目撃情報が少ないアネハヅル(ツル目ツル科アネハヅル属)がこのほど、県内で初めて粟国島で確認された。沖縄で目撃されるのは非常に珍しい。
 
「見たことのない大きな鳥がいる」と村民からの連絡を受け、粟国村東地区の四志地区耕作地内に駆け付けた四方正良さんが6月27日、撮影に成功した。

 撮影した四方さんは「いつまで粟国島で観察できるかは分からないが静かに見守りたい」と話した。沖縄野鳥の会の山城正邦会長は「沖縄への飛来は初めて聞く。珍しい」と述べた。

 アネハヅルは、冬の間はインドやアフリカで過ごし、春になると高度5千~8千メートル級のヒマラヤ山脈を越えて、中国北部やウクライナなどに渡るという。ツル科の中でも全長約95センチと小さい。国内には時々迷い鳥として飛来する。
 (大城智恵通信員)