沖縄コロナ感染下げ止まりの兆候 実効再生産数が横ばい


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 沖縄県は6日、62人の新型コロナウイルス感染を発表し、県内で1人の感染者から何人に広がったかを示す実効再生産数は0・69になったとした。前週の0・74と比べ、ほぼ横ばいとなっている。糸数公医療技監は「下げ止まり兆候が出てくる可能性がある」と懸念を示し、今週の新規感染者数を注視していくとした。

 糸数技監によると、5日に開かれた県の専門家会議でも、那覇市で先週と今週の新規感染者数を比較した数が、下げ止まりを示しているとの報告があったという。糸数技監は11日の緊急事態宣言解除を前に今週の新規感染者数を注視する考えを示した。

 クラスター(感染者集団)が発生した那覇市の社会福祉施設では、利用者とその家族、職員の計31人の感染が6月26日~7月1日の間に判明した。主にデイサービスの利用者が多く、施設では、県が自粛を呼び掛けているカラオケの利用もあったという。

 30人を超える大規模感染になった理由について、糸数技監は那覇市保健所の話として、症状が出た後も施設の利用を続けていた人や勤務していた職員がいたとした。

 那覇市の事業所2カ所と、豊見城市の医療機関でもクラスターが確認された。豊見城市の医療機関では、患者4人と職員1人が4月23日~5月4日に感染した。