小禄 序盤9点、試合決める<高校野球2021>


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 第103回全国高校野球選手権沖縄大会第4日は6日、1回戦残りの6試合を行い、糸満と那覇、KBC未来、浦添商、沖縄カトリック、小禄が2回戦に進んだ。沖縄市のコザしんきんスタジアムでは那覇が八重山農林に4―3で競り勝ったほか、小禄が豊見城南に10―0で快勝した。2回戦は第5日の8日から始まり、同日のカードで今春の選抜大会に出場した具志川商と嘉手納が対戦する。


公式戦初がランニング 喜舎場、HRに歓喜

豊見城南―小禄 2回裏、追加点を奪い喜ぶ小禄ナイン=6日、沖縄市のコザしんきんスタジアム

 公式戦初の本塁打はランニングホームランだった。三回2死一塁で打席に入った小禄の3番・喜舎場康太。初球を捉えると、甲高い金属音を放ち打球は外野壁に到達する長打になった。「三塁で止まろうと思ったら、コーチャーが腕を回していたので、信じて走った」。本塁を力強く踏み、ベンチから上半身を乗り出して待つナインとハイタッチし、初の本塁打に歓喜した。

 試合後、大会関係者から渡されたホームランボールに「ヒーローじゃん、すごいな」と仲間たちから声を掛けられ、輪の中心でまじまじと白球を見詰めた。「自分でもあんなに打てるとは思っていなくてびっくりした」と記念球を両手で大事に抱えた。


 ●豊見城南 全力を出し切ったと振り返る上原由稀弥主将 「練習でやってきたことを出し切り、全力で楽しめた。投手陣は制球に苦しんでいたけど、最後まで精いっぱい投げ抜いてくれた。できればコールド負けではなく、九回までみんなと一緒に試合したかった」