コロナ休校中、沖縄県立校87%でオンライン学習支援 家でのネット環境が課題


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 県教育委員会は2日、県立学校のオンライン学習支援の取り組み状況を明らかにした。臨時休校中、県立学校では87・8%の学校がオンライン学習支援に取り組んでいた。同日開かれた県議会文教厚生委員会で、仲里全孝氏(沖縄・自民)の質問に県教育庁県立学校教育課の玉城学課長が答えた。

 オンライン学習支援の取り組み状況(複数回答)について、県教委がアンケートを実施し、臨時休校した県立高校62課程(全日、定時)と特別支援学校20校が回答した。オンライン学習支援に取り組んだ県立学校(県立中3校除く)は87・8%だった。

 県立高校は「オンラインによる学習支援ソフトなど(チームズ、メールなど)を活用した」が最多の53課程だった。「オンデマンドで授業動画を配信した」が44課程、「同時双方向で学習支援を行った」が43課程と続いた。

 特別支援学校は「同時双方向で学習支援を行った」、「オンラインによる学習支援ソフトなどを活用した」がそれぞれ11校、「オンデマンドで授業動画を配信した」が9校だった。

 また、県立学校の管理職を対象に実施した緊急アンケートではオンライン学習支援の課題を聞いた。回答数は184で、各学校・課程で二つずつ選んで回答した。

 「児童生徒の家庭におけるネット環境への支援」が30・4%(56件)と最多で、「児童生徒用のタブレット端末の整備」が20・7%(38件)、「オンラインを活用した教員の指導技術」が14・7%(27件)と続いた。

 玉城課長は「先生もやったことのない取り組みだった。画面を通して子どもたちが飽きないやり方を工夫していた」と答えた。