公表遅れ説明求める 中部病院集団感染 県議会、12日決議へ


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 県立中部病院で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の公表が遅れた問題を巡り、県議会文教厚生委員会(末松文信委員長)は8日、公表遅れの原因を明らかにし、説明責任を果たすことなどを玉城デニー知事に求める決議案を、12日の本会議に提案することを決めた。全会一致で可決する見通し。

 決議案では公表遅れについて「問題であると言わざるを得ない」とし、クラスター発生時の速やかな公表が重要だとした。コロナ対応で医療現場は限界状態にあるとして、県立病院の医療従事者が医療に専念できるよう支援する体制の強化や、コロナ対策本部や保健所の体制強化も求めた。

 決議案を巡っては、5日の文教厚生委員会で野党の自民会派が、問題の真相究明や対策本部長としての玉城知事の責任を明らかにすることなどを求める案を提示した。

 野党案に対して与党側は、8日の文厚委に玉城知事が出席したことや、野党側がその場で知事に責任を取るよう求める趣旨の質問を繰り返したことを踏まえ、「真相究明」の文言や知事責任を問う項目に難色を示した。

 中立の公明が間に入る形で与野党が文言調整し、「真相究明」の文言や知事責任を問う項目を削除することでまとまった。