携帯見ながら振り込み…違和感 銀行員が詐欺被害を防ぐ


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詐欺被害を防いだとして感謝状を受け取った松川久美さん(中央)=2日、宜野湾署

 【宜野湾】宜野湾署(玉那覇潤署長)は2日、架空請求詐欺を未然に防いだとして、琉球銀行宜野湾支店の松川久美さん(56)に感謝状を贈呈した。玉那覇署長は「市民を詐欺被害から守っていただき感謝申し上げる。詐欺被害が全国でも相次ぐ中、被害を防げたことは心強い」と謝意を述べた。

 宜野湾署によると、6月11日、FX投資に関連して、現金を振り込もうと60代男性が琉球銀行宜野湾支店を訪れた。振り込み方法を尋ねた男性が携帯電話を見ながら振り込みをしようとしていたことを松川さんが不審に思い、男性に入金を一度止めるよう呼び掛けた。男性の許可を得て携帯電話を見ると、女性の名前でやりとりがあるにもかかわらず入金先口座は男性の氏名だった。その後、宜野湾署に通報し、架空請求詐欺であることが判明した。

 松川さんは「支店みんなの連携で詐欺被害を防ぐことができた」と笑顔で話した。