薬剤師の男性がワクチン職域接種に協力 専門的な技術生かす


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ワクチンを慎重に充填するジーセットメディカル業務総務部次長の齋藤譲二さん=10日、那覇市松山の沖縄セルラー電話

 調剤薬局を運営するジーセットメディカルの薬剤師らが10日、那覇市松山の沖縄セルラー電話で実施された新型コロナウイルスワクチンの職域接種に参加した。専門的な技術を生かし、ワクチンの充填(じゅうてん)作業などに協力した。

 ジーセットメディカルの齋藤譲二さんは県薬剤師会の要請を受けて、これまでに石垣島や宜野湾市の沖縄コンベンションセンターなどの接種に携わった。齋藤さんは病院で勤務した経験があり、注射器の充填作業には慣れていた。今回の接種会場で使用された注射器は3ミリリットルで、過去に協力した接種会場で使用されていた1ミリリットルのものとは異なっていた。「より慎重に作業した」と説明した。

 この日、一人で約250人分のワクチンを充填した。「命を救う仕事に携われることにうれしく思う」とやりがいも感じている。ワクチンに対する否定的なうわさも流れているが「現段階でコロナ対策にはワクチン接種しかない」と話し、活発に活動する若い世代などへ接種するように呼び掛けた。