6つの卵「無事にかえって」 ほうきに巣、児童見守る 名護・稲田小


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そっと巣の中をのぞきこむ6年生の児童ら=6日、名護市の稲田小学校

 【名護】沖縄県名護市立稲田小学校(又吉元晃校長)でスズメに近い仲間の鳥がほうきに巣を作り話題となっている。6年生の教室前に立てかけてあったほうきに20センチほどの巣があり、卵が6個入っている。6年生の児童らは巣を優しく見守り、卵がかえるのを今か今かと待ち望んでいる。

 新型コロナの緊急事態宣言発令に伴う休校期間中、巣作りが確認され、同月末には卵が6個入っていた。親鳥とみられる鳥2羽は時折、電線の上で周囲を見渡していた。子どもたちは巣に近づかないようにし、近づく人に「巣があるよ。気を付けて」と呼び掛けている。

 6年の岸本明佳音さんは「大事に見守り続けたい。無事に生まれてきてほしい」と願った。担任の望月香織教諭は「巣立ちの学年なので、自分たちも周囲に見守られながら巣立っていくんだと学んでほしい」と話した。