沖縄県は12日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターに設置した新型コロナウイルスワクチンの「広域接種センター」で、本島中部在住の男性(17)に誤ってモデルナ製ワクチンを接種したと発表した。この男性は、6月14日に海外でファイザー製ワクチンも打っていた。
モデルナ製ワクチンの対象は18歳以上。ファイザー製もモデルナ製も2度打つ必要があるが、国内では同一ワクチンを接種することとしている。
県によると男性は、11日に宜野湾市のセンターでモデルナ製ワクチンの接種を受けた。職域団体の対象枠で接種を受けたため、接種券は不要だった。事前の問診票で年齢情報やワクチンの接種歴があることを記載していたが、問診時にその見落としがあったことが原因だという。
男性は接種後に発熱したものの現在は平熱に戻り、重大な健康被害も確認されていない。
玉城デニー知事は12日の記者会見で、今後は問診票を読み上げて確認するなど再発防止策を講じるとした上で「深くおわび申し上げる」と謝罪した。