文化基金賞に「子の会」 古典の日、組踊普及発展に寄与


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 山城 祐樹

 日本の古典文化の研究・普及・啓発活動に貢献した個人や団体を顕彰する「第1回古典の日文化基金賞」が12日発表され、「伝統芸能・音楽」部門を沖縄伝統組踊「子(しー)の会」(喜納吏一会長)が受賞した。「文学・思想」部門は作家の角田光代氏、「美術・生活文化」部門は截金(きりかね)ガラス作家の山本茜氏。「芳賀徹記念・古典の日宣言特別賞」に、ブルガリアの日本文学研究者で国際基督教大名誉教授のツベタナ・クリステワ氏が選ばれた。

 「子の会」は2008年に設立。会員は、国立劇場おきなわ組踊研修修了生で構成される。県内外で組踊鑑賞会を開催し、組踊の普及発展に寄与してきた。喜納会長は「琉球芸能がより発展していけるよう努めたい」とコメントを寄せた。

 「古典の日文化基金賞」は「古典の日」推進を目的に創設された。国は2012年に、国民が古典に親しみ、古典の力で活力ある社会の実現を目指すことなどを目的に「古典の日に関する法律」を施行し、11月1日を「古典の日」としている。