辺野古工事の運搬船から油流出 事業者を書類送検 名護海上保安署


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埋め立てや護岸工事が進められる新基地建設現場=名護市辺野古

 名護海上保安署は12日、沖縄県名護市安和の安和桟橋に係留していた貨物船兼砂利運搬船「清明」から油や水の混ざった液体「ビルジ」約170ミリリットルが排出されたと発表した。ビルジは自然拡散され消滅し、被害などは確認されていない。同署がビルジが排出された原因を調べており、事業者らを海洋汚染防止法違反の疑いで書類送検する方針。

 名護海保によると、6月30日午前9時ごろ、巡視船の乗組員が安和桟橋沖合で、海上に浮流する油のようなものを確認した。清明の船内にあった油を確認すると、浮流油と同一性が確認された。清明は名護市辺野古の新基地埋め立て用土砂などを運ぶ土砂運搬船。