沖縄サトウキビ豊作、前年20%増81万トン 20~21年


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 県農林水産部は、2020~21年期の県内サトウキビ生産量が前期比20.4%増の81万3853トンとなり、過去10年間で2番目の生産量だったと発表した。当初は平年並みの見込みだったが、適度な降雨があったことや、台風の被害が比較的軽微だったことで、県全体としての生産量は平年を上回った。

 地域別の生産量は、宮古が全体の43%を占める35万3千トンで最も多く、沖縄本島地域が34万2千トン、八重山が11万8千トンだった。

 平均糖度は0.1度下がり14.6度だった。収穫面積は1万2871ヘクタールで、前期に比べ0.2%減少した。

 崎原盛光農林水産部長は「関係機関が一体となった取り組みに加え、気象条件に恵まれたことで増産につながった」と説明。今後も耕作放棄地や低利用地の利活用による収穫面積の回復や、機械化の推進を図ると述べた。