重量挙げ糸数「全試技成功したい」宮本「メダルはついてくる」 五輪へ抱負


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オンライン会見で本番に向けた意気込みを語る糸数陽一と宮本昌典

 日本ウエイトリフティング協会は10日、東京五輪代表選手のオンライン会見を開いた。男子61キロ級の糸数陽一(豊見城高―日大出、警視庁)は「金メダルを目指して頑張る。しっかり調整したい」と決意。男子73キロ級の宮本昌典(沖縄工高―東京国際大出、同大職)は「トータル350キロが目標。達成すればメダルはついてくる」と語った。

 糸数が目標に掲げるのは、リオ五輪の時に62キロ級で記録したトータル302キロだ。減量も含めて順調に調整が進んでいるとした上で「ほぼ近い重量は触れている。あとは本番に合わせて準備したい」と状態の良さをうかがわせた。

 メダルに向け、ポイントに挙げたのは試技成功率。自身の日本記録を更新し、4位入賞したリオでは6回全て成功したが、競技歴15年で全成功は数回しかないという。「成功本数は世界で戦う上でとても大事。与えられた試技は全て成功したい」と安定感を求めた。

 宮本は体調は万全ながら、体重不足で「まだ本調子ではない」という。今後の調整について「しっかり理想の体重に上げ、そこから最後の1週間で落としていきたい」と見通した。

 自己ベストはスナッチ155キロ、ジャーク190キロのトータル345キロ。昨年12月の全日本選手権でジャーク195キロを申告し失敗したが「トータル350キロに挑戦はできている」と次こそは挙げる決意だ。前回の東京五輪金メダリストで、師の三宅義信氏から授けられた「焦らず、侮らず」との言葉に触れた上で「自分の数字をしっかり見据えて戦っていきたい」と平常心での試技を誓った。