「もし島に落ちていたら…」 渡名喜住民、驚きと怒り 米軍コンテナ落下


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落下したコンテナの中に入っていたと思われる無数の段ボール=13日、渡名喜村(同村提供)

 【渡名喜】在沖米海兵隊のCH53E大型輸送ヘリが13日、渡名喜村の渡名喜島と入砂島の間の海上でコンテナを落下させたことを受けて、村民からは驚きや不安、怒りの声が上がった。

落下したコンテナの中に入っていたと思われる段ボール。段ボールの中には食料などが入っていた(渡名喜村漁協提供)

 知人から話を聞いて事故を知ったという村内在住の90代女性は「話を聞いてとても驚いた。島の上を飛んで落ちていたらと思うと、とても怖い」と不安げに話した。村内在住の男性(61)は、昨年から渡名喜島周辺に米軍ヘリや軍用機が飛行する回数が増えたという。「座間味や渡嘉敷で低空飛行をする米軍機と同じ形をした機体が渡名喜周辺でも低く飛んでいる。落下事故は起こるべくして起こったのでは」と話した。

 コンテナが落下した現場には、村職員と共に渡名喜村漁協の上原睦夫組合長も同行した。上原組合長は「防衛局には事故が起こるたびに、米側にしっかりと対応するようにと伝えているが、なかなか改善が見られない。事故が起きると漁師の仕事にも影響が出る。きちんと対応してほしい」と注文した。