在沖米海兵隊のCH53E大型輸送ヘリが渡名喜島沖にコンテナを落下させた事故を巡り、沖縄防衛局の小野功雄局長は15日、コンテナの回収について「米軍に対して回収などを適切に対応するよう、申し入れている。場合によっては、当局での回収を含めて検討したい」と述べ、米側に働き掛けつつ、同局が回収する可能性もあるとの見解を示した。公明党県本部の抗議申し入れに対して答えた。
同局によると、コンテナが落下した正確な位置は15日現在、確認できていないとしている。小野氏は、同本部と、共産党県委員会の要請で、落下地点を「入砂島の北東」とそれぞれ説明した。
一方、在沖米海兵隊は15日、本紙に落下地点を「提供施設内」と説明し、「提供施設外」とする当初の見解を修正した。入砂島は、島全体が米軍出砂島射爆撃場となっており、島北部を起点に半径2カイリ(約3704メートル)が提供水域となっている。
在沖米海兵隊は見解を修正した経緯について「コンテナが落下したおおよその場所を複数の米機関と確認した後、コンテナは米側の射爆撃場運用エリア内に落下したと判断された」と説明した。