台風6号 北大東で最大瞬間32・9メートルの猛烈な風 先島は午後から暴風(7月20日午後9時)


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 気象庁によると、強い台風6号は20日午後9時現在、那覇市の南東約220キロの海上にあり、1時間に15キロの速さで西に進んでいる。同日午後6時9分には沖縄本島中南部と北部に暴風警報が発令された。今後発達しながら沖縄近海を西に進み、沖縄本島地方は21日未明から、先島諸島は同昼すぎから暴風となる見込み。

台風6号の暴風でなぎ倒されたサトウキビ=20日午後5時、南大東村(池田羊子通信員撮影)

 暴風域に入っていた北大東島では20日午後2時29分、瞬間最大風速32・9メートルの猛烈な風を記録した。

 20日午後9時現在、台風6号の中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。半径185キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、北東側560キロ以内と南西側390キロ以内では風速15メートル以上の強風域となっている。23日には中心の気圧が955ヘクトパスカルまで発達する見込み。

 沖縄本島地方は20日、ところによって1時間に30ミリの激しい雨が降り、21日は沖縄本島地方と先島諸島で1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る見込み。先島諸島では暴風が長時間続く可能性があり、一部の家屋が倒壊する恐れがある。

 県は20日午後、災害対策本部会議を設置し今後の対応を議論した。玉城デニー知事は「『命を守る行動』を最優先に行動してください」と県民に呼び掛けた。

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