那覇空港あすから抗原検査 美ら海水族館など再休業 知事「集中行動抑制」呼び掛け


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記者会見する玉城デニー知事=7月21日夕

 沖縄県は21日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、新規感染者数が急増していることを受け、人出を抑制し、市中感染を抑えるため、美ら海水族館や首里城公園などを含む県有施設を、7月中は休業することを決定した。玉城デニー知事は記者会見を開き、7月中を「集中行動抑制期間」と定め、県民の外出自粛、県外からの来県自粛を求めた。さらに水際対策として、22日から那覇空港で抗原検査を実施する考えを示した。

 美ら海水族館などの施設は、今月12日に約50日ぶりに営業を再開させたばかりだった。県有施設の休業について、玉城知事は「夏休みでもあり、子どもたちに学びの場を提供する観点から、博物館や図書館などの閉館は悩ましいところだが、(22日からの)4連休を含めて人の流れの増加に警戒感がある」と説明。感染拡大が抑えられた場合、図書館などの学術施設の開館したい考えを示した。
 
 県が目指していた7月中の緊急事態宣言の解除について、玉城知事は「できることであれば1日も早く、という思いは変わらない。だが、爆発的な感染拡大につながらないか、デルタ株の流行などを慎重に見極めなければならない」と慎重な言い回しにとどめ、今月下旬にかけて感染状況を注視していく考えを示した。