オンラインで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は22日、文化遺産「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の保全状況を審査した。火災で焼失した首里城の復元の着実な実行を政府に要求し、来年12月までに状況を報告するよう決議した。
決議では復元に向けた基本方針や工程表が策定されていることを評価。その上で復元に際しては防火対策や災害リスクの軽減策が必要だと指摘した。
首里城は2019年、正殿などが火災で焼失。ただ世界遺産に登録されているのは地下の遺構で、もともと復元した建物だった正殿は含まれていなかった。
(共同通信)