剣道女子は浦添が頂点 1年生の奮闘にチーム一丸 県中学総体


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女子団体決勝 浦添―南風原 大将戦で果敢に攻める浦添のバンクス・キアナニコール・悠里恵(左)

 第48回県中学校総合体育大会は25日、県内各地で本格的に開幕した。初日は剣道や軟式野球、サッカーなどが行われた。剣道は団体、個人の決勝がそれぞれ行われ、男子団体は南風原が3―2で石田に、女子は浦添が3―1で南風原に勝ち全国大会出場を決めた。個人は嘉手納の男女同時優勝で、男子が山田翼、女子は竹下櫻咲が頂点に立った。団体優勝の南風原と浦添は九州大会と全国に、準優勝の石田と南風原は九州に出場する。個人戦は2位以上が全国、4位以上が九州大会への出場を決めた。

 女子団体決勝の浦添は先鋒が引き分け、続く次鋒を務めた1年・松永笑美が返し胴を決めると、チームの緊張も和らいだ。出場予定だった選手が数週間前に出られなくなり、急きょ起用される形となったが「来られなかった選手のためにも、ここで終わらせたくなかった」と松永。接戦の末、次鋒戦は南風原に白星を渡すこととなったが、1年生の奮起に全員の気持ちが一つになった。

 主将のバンクス・キアナニコール・悠里恵は「笑美の一本が救ってくれた」と振り返る。中堅の島袋美々夏、副将の山里陽南が攻めの姿勢で、技を重ねて連続勝利で盛り返した。大将のバンクスは「主将の私が負けたら恥ずかしい」と自身を叱咤(しった)。胴への一本を決めると、相手に有効な打突は許さず優勝を決めた。出場できなかった選手の思いをくみ「全員で全国大会で戦い抜く」と一戦必勝で勝ち抜く覚悟を見せた。