卓球女子は西原東 勝負の複、粘って逆転 県中学総体


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女子団体決勝リーグ 西原東―宮里 逆転勝ちした西原東の田名花鈴(左)・當山瑠菜ペア=26日、豊見城市民体育館

 第48回県中学校総合体育大会第2日は26日、県内各地で9競技が行われた。卓球の団体男子は中城、女子は西原東が優勝した。個人戦男子は玉城廉(長嶺2年)が3―2で玉城一真(石嶺2年)を破り、同女子は熊田陽茉梨(知念3年)が3―2で嘉陽田澪(西原東3年)に競り勝って頂点に立った。ソフトテニスは団体決勝リーグ戦があり、男子は名護、女子は東風平が優勝した。テニスの団体決勝男子は首里が高江洲に勝利し、女子は具志川東が石田を破って栄冠に輝いた。

 西原東のオーダーがぴたりとはまり、初の九州切符を手にした。「先に2マッチを奪っても逆転負けするなど、今まで勝てない相手だった」(喜屋武和代コーチ)という宮里を粘り強いプレーで破った。

 4単1複の3マッチ先取制。第2単でチーム一の実力者である嘉陽田澪(みお)を相手のエースにぶつけ、確実に1勝をものにした。第1単の西倉叶子は1―2から挽回し逆転勝利。「追い込まれてからは、確実に球をつなぐようにレシーブに集中した」と1年生ながら、臆することはなかった。

 勝敗を分けたのがダブルスだった。田名花鈴・當山瑠菜は一気に0―2と追い込まれた。しかし相手の積極的な攻撃がトーンダウンすると、辛抱強く打ち返し得点を重ねた。當山は「1―2の後から強気になれて、逆転できるかもと思った」と感触をつかんでいた。最後は相手が崩れる形で勝利を手にした。

 呉屋花音主将は「落ち着いてプレーしようと、みんなで意識しながら臨んだ。優勝できてびっくりしている」と喜びで夢見心地の様子だった。
 (大城三太)