観光業者5000人にワクチン接種 沖縄県内職域で最大規模 恩納村内の3団体


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ワクチン接種を受ける観光従業者ら=26日、恩納村ふれあい体験学習センターゆうなホール

 【恩納】恩納村内の観光関連の従業員やその家族らを対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が26日、恩納村ゆうなホールで始まった。村内の観光施設で構成する団体「恩納村GM会」を中心に、恩納村観光協会、村商工会の3団体が連携した集団接種で、県内で実施されている自治体単位の職域接種では最大規模となる。8月28日までに5千人強が2回目の接種を終える予定。

 行楽客と接触する機会の多い、観光従事者らのワクチン接種を促進し、観光産業など地域経済の活性化につなげることが目的。KIN放射線治療・健診クリニック、西大條診療所、恩納クリニックが協力する。

 26日午前は約千人の観光従事者らが接種に訪れた。接種を終えた1人が発熱の症状を訴え休憩室で休んだが、その他は体調不良を訴える人はいなかったという。接種を終えた村内のホテルに勤務する女性(52)は「人との接触が多い仕事なのでいつ感染するか不安はあったが、接種を受けることで安心して仕事を続けられる」と話した。

 村GM会の森正人会長は「コロナ禍で観光産業は大打撃を受けているが、ワクチン接種を広げることが地域経済を活性化させるための最善策だ。全国でも一日も早いワクチン接種が広がってほしい」と述べた。

 集団接種は1回目の接種を7月26~31日、2回目接種は8月23~28日を予定。いずれも午前9時から午後4時まで。対象は村内観光関連施設などの従事者など5千人強を想定している。