沖縄セルラー増収増益 競争激化でも最高益 4~6月期<決算>


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 沖縄セルラー電話(菅隆志社長)は28日、2021年4~6月期連結決算を発表した。auでんきの契約件数増加や販売関連コストの減少から、売上高に当たる営業収益は前年同期比5.0%増の178億9300万円、経常利益は同23.4%増の46億5300万円、純利益は同20.6%増の31億2200万円の増収増益となった。

 営業収益と経常利益、純利益はいずれも第1四半期として過去最高を記録した。

 電気通信事業の営業収益は同0.3%減の123億4300万円となり、2012年以来の減収だった。一方で、auでんきの契約純増件数が6300件となったことなどから、付帯事業収益は同19.2%増の55億5千万円となった。販売関連コストの減少によって、営業費用は同0.3%減の132億6200万円と減少した。

 モバイルの総契約数は同1.2%増の74万1700件。「povo(ポヴォ)」や「UQモバイル」といった低料金ブランドを選ぶ人が増えたことから、1人当たりの平均月間売上高を示す「マルチブランド総合ARPU」は、同0.6%減の4915円と微減した。

 光通信サービスの累計回線数は同5.3%増の11万800件となった。渡具知武之取締役は「競争環境はブランドが増えたことで非常に厳しくなっている。通信以外の収益を模索し、経営の多角化を進めていきたい」と話した。