サッカー 美東、耐えて初V 県中学総体


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美東―玉城 後半終了間際、コーナーキックからのセンタリングボールを競る美東の選手たち=28日、南風原町の黄金森公園陸上競技場(又吉康秀撮影)

 第48回県中学校総合体育大会第4日は28日、県内各地で5競技が行われた。サッカーは美東が1―0で玉城を下し初優勝した。

 一瞬の隙を逃さなかった。前半24分。敵陣深くに押し込んだ美東はDF仲田朝飛がこぼれ球に反応しダイレクトで振り抜いた。クロス気味に浮いたボールはゴールの左ネットに突き刺さり、勝利を引き寄せるシュートを決めきった。

 出足から何度も自陣に攻め入れられる中、チームで最初のシュートだった。少ない好機をものにする勝負強さで優勝をつかみ取った。

 3月の県中学校(U14)大会でも40年ぶりの優勝を果たした。一気に総体の優勝候補に名乗り出たが、地区予選の準決勝で敗れてしまった。自陣に深く蹴り込まれることが多く、そこが敗因と反省。1対1でも負けないよう守備を強化してきた。

 地区予選の優勝校が1、2回戦で敗れるなど波乱の多い今大会で一つずつ勝ち上がった。決勝で戦った玉城も初優勝が懸かっていただけに、前線からの圧力が強く何度もシュートを狙われた。巧みにゴール前にボールを供給する相手に粘り強く体を寄せて阻止を図った。シュート本数こそ負けたが、引いた守りから一気の攻めで勝機を見いだした。宮城駿主将は「勝ちきることができて良かった。九州では県代表の自覚を持って優勝を狙いたい」と意気込んだ。
 (謝花史哲)