第48回県中学校総合体育大会第4日は28日、県内各地で5競技が行われた。バスケットボールは男子が北中城、女子はコザが栄冠を手にした。
光った守り雪辱果たす/北中城
決勝リーグ優勝決定戦の舞台で相まみえたのは、地区大会で敗北した中城だった。北中城の選手たちは「リベンジ」を胸に試合に臨み、雪辱を果たした。
この試合で光ったのは、北中城の堅いディフェンスだった。前半終了時点で試合は32対31と北中城1点リードの接戦。特に第2クオーター(Q)では相手にのまれ、一気に22点を許す苦しい展開となった。だが後半の第3Q、第4Qはベンチからの声援を味方に落ち着いたプレーを続けた。中城の得点をそれぞれ10点台に抑え込んだ。
北中城の名幸輝高主将は「地区大会決勝では守りがうまくいかず負けた。県大会で相手に走り勝つために死ぬほど走り込んできた」と練習の成果が出せたことに喜びの涙を流していた。
九州大会へと駒を進めた北中城。「うちのチームの持ち味はディフェンスからの速攻だ。九州でも勝って全国大会へ行きたい」(名幸主将)。リベンジで挑んだ夏。まだまだ終わらせるつもりはない。
(西銘研志郎)
亡き恩師へ届けた勝利/コザ、3年ぶり制覇
3年ぶりの県制覇を果たしたコザ。選手たちは亡き恩師のために必勝を期して試合に臨んでいた。
昨年末、チームのコーチ、松島良和さんが病で他界した。松島さんに勝利を届けようと、選手たちはコート上を駆け回った。
北谷との試合は一進一退の攻防。何度も相手にゴール下まで攻め込まれたが、しぶとく守り抜いて優勝をつかみ取った。知念専子監督は「ガード陣が声を出して守りきった。攻撃でもガードから流れをつくれた」と選手たちをたたえた。
一方で、徳村美羽主将は「松島先生が見ていたら怒られるような試合だった」と謙虚に話す。九州大会、全国大会でも優勝し、今度こそ恩師に笑顔で報告できるよう誓っていた。