沖縄電力(浦添市、本永浩之社長)は30日、2021年4~6月期の連結決算(対象子会社12社)を発表した。気温が高めに推移したことなどで電力需要が増加し、販売電力量は前年同期比4・9%増の16億7千万キロワット時と3年ぶりに増加した。売上高は、今期から適用された新たな会計基準や燃料費調整制度の影響で、同81億4200万円減の366億1千万円となった。
経常損益は17億6300万円の赤字、純損益は15億7700万円の赤字となった。例年第1四半期は、電力需要の高まる夏場の前に電気設備の点検などに多くの費用が生じることから赤字になることが多い。燃料費の増加により、赤字幅は前年より拡大した。
自社発電電力量14億2800万キロワット時のうち、石炭火力発電が前年同期比3・3%増の7億2300万キロワット時、液化天然ガス(LNG)火力が同2・5%減の4億2500万キロワット時、石油火力が同9・4%増の2億8千万キロワット時だった。
通期の業績予想は、販売電力量の増加が見込まれることから、売上高を4月の発表時より3・8%増の1685億円とした。経常利益や純利益は変更していない。