ワクチン接種率7割でイベント開催 八重山病院「相談ない」 市長「医師に確認」と釈明 


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県立八重山病院(資料写真)

 【石垣】沖縄県石垣市が、市民の新型コロナウイルスワクチン接種率が7割を超えた際に開催すると発表しているイベントについて、県立八重山病院は21日、院内で会見を開き「病院は具体的に市から直接相談されていない」と説明した。16日にイベント開催を発表した中山義隆石垣市長は、八重山病院など具体名を出し「医療関係者からも『接種率が7割を超え、抗原検査をすれば問題はない』と理解をもらっている」などと話していた。

 会見した篠崎裕子院長らによると、八重山病院の医師らには、市のワクチン集団接種会場で、イベントに関する雑談があっただけだとしている。一方で、ワクチンの接種率向上を目指す市の考え方には理解を示しており、今後の感染状況を注視し、対応していくという。

 21日に市役所で会見した中山市長はこの件に関し「文書などで示したわけではなく、私が個人的に知っている医師に確認した」と釈明した。

 市によると、イベントは集団免疫を獲得したことを記念するもので秋ごろに開催予定。参加するにはワクチン接種証明が必要で、接種ができていない人は会場入り口で抗原検査による陰性証明を求めるという。