【浦添】東京五輪のレスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級に出場する屋比久翔平選手の母校である浦添工業高校(波平孝夫校長)の生徒が28日、屋比久選手宛てに「前へ出ろ」「世界をぶん投げろ」などと書かれた寄せ書きを送った。同校で行われた贈呈式には、屋比久選手の父・保さんが出席し、寄せ書きを受け取った。
保さんは「翔平にみんなの思いを伝える。五輪の舞台は厳しい戦いになると思うが、皆さんの希望がかなえられたらうれしい」と語った。
屋比久選手の試合は8月2、3日に予定されており、保さんによると「減量も順調に進んでいる」という。寄せ書きは時間の都合もあり、21クラス中12クラスの生徒が書き込んだ。寄せ書きのほか、生徒からの激励メッセージ入りのDVDも合わせて送った。
贈呈式ではこのほか、同校の教員や同窓会からの激励金も保さんに手渡された。浦添工業レスリング部顧問で、学生時代は保さんから指導を受け、教員になってからは屋比久選手を指導した経験もある伊計孫実さんは「リオ五輪の選考に落ち、この5年間、翔平はつらい思いをしてきたと思う。東京五輪では翔平の夢、そして県民の悲願でもある金メダルを目指し頑張ってほしい」と語った。