【豊見城】五輪陸上男子走り幅跳び予選に出場し、惜しくも決勝進出とはならなかった津波響樹選手。31日、豊見城市与根の津波選手の自宅から声援を送った母の国吉睦子さん(51)や祖父の真豊さん(84)らは「よく頑張った」「また挑戦してほしい」と労をねぎらった。
孫の決勝進出を願い、真豊さんお手製のイナムドゥチがテーブルに並んだ。祖母のカシ子さん(83)、いとこの斉さん(49)、光江さん(49)、海さん(13)らが津波選手の跳躍を固唾(かたず)を飲んで見守った。
3回の跳躍は、決勝進出ラインや上位12人には届かなかった。真豊さんは悔しそうな様子で「残念だけど、五輪の舞台に立てたことに感謝している」と語った。カシ子さんは「本当によく頑張った。おばあちゃんは幸せ」と笑顔で話した。
睦子さんは「本人が一番悔しいと思う」と涙をぬぐった。その上で、「世の中に響き渡るような人になってほしいと付けた」と名前の由来を説明。「まだまだ足りない。次につなげてほしい」とパリ五輪を見据え、息子へエールを送った。