【那覇】那覇署はこのほど、特殊詐欺を未然に防いだとして、セブン―イレブン那覇首里大名町3丁目の経営者、藤原克也さん(54)と妻清美さん(51)、ファミリーマート那覇沖映通り店長の村松燿子さん(25)にそれぞれ感謝状を贈呈した。3人は、それぞれの店舗で特殊詐欺にだまされそうになった人の送金を止め、警察に通報した。
5月23日、セブン―イレブン那覇首里大名町3丁目に来た高齢女性が「仮想通貨で10万円を振り込まないといけない」と慌てた様子だった。清美さんが詐欺だと思い、女性に思いとどまるように説得。克也さんが110番通報し、詐欺被害を防止した。
ファミリーマート那覇沖映通り店では6月2日、60代男性がプリペイドカード5千円分を購入しようとして、その方法を店員に尋ねてきた。話を聞くと、男性は3億5千万円を受け取るため、ネット上でやりとりしており、やりとりを継続するためにプリペイドカードが必要と説明。村松さんは詐欺だと気付き、那覇署に連絡した。
藤原さん夫妻は「当たり前のことをして、感謝状をもらえて恐縮だ」と頬を緩ませた。松村さんは「店のスタッフと協力しながら、今後も地域の安全に貢献していきたい」と語った。