うまいけど「まずい棒」…沖縄パインに千葉・銚子電鉄がコラボ


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「まずい棒『沖縄パイン味』」の販売開始をPRする(左から)沖縄フルーツランドの安里博樹社長、銚子電気鉄道の柏木亮常務、沖縄ツーリストの翁長武史名護支店長=7月29日、名護市のコンドミニアムホテル名護リゾートリエッタ中山

 【名護】日本一のエンターテインメント鉄道を掲げる千葉県銚子市の銚子電気鉄道(銚電)は8月1日から、沖縄県産のパイナップル粉末を使った新商品「まずい棒『沖縄パイン味』」の販売を始めた。銚電駅の命名権でつながりのある沖縄ツーリスト(OTS、那覇市)と、県産のパイナップルを扱う沖縄フルーツランド(名護市)とのコラボ商品。

 全国にいる銚電ファンや、県内外から本島北部を訪れる行楽客らに照準を合わせる。銚電の柏木亮常務は「銚電の経営が『まずい』ことになっているだけで、沖縄パイン味は甘くておいしい」とPRした。

 商品には、「まずい棒」シリーズのキャラクター「まずえもん」がOTSの制服である青色のかりゆしウエアを着て、パイナップルの中からパインを持ち上げている絵がデザインされている。シーサーやハイビスカスも描き、沖縄らしさをアピールする。

 銚電の「OTS沖縄ツーリスト犬吠埼温泉犬吠駅(いぬぼうさきおんせんいぬぼうえき)」など4駅とオンラインショップで、10本入り410円で販売する。8月17日から名護市のOKINAWAフルーツランドでも同450円で発売する。15万本の販売を予定する。

 5月に銚電の竹本勝紀社長が「パイン味のまずい棒を作ろう」と、OTSにコラボ商品の企画を提案。OTSが沖縄フルーツランドに相談したところ、パイナップルパウダーが開発間近だという業者が見つかり、製造にこぎ着けた。

 OTS名護支店の翁長武史支店長は「コロナ禍で観光業が厳しい中、名護、沖縄の活性化につなげられれば」と話し、沖縄フルーツランドの安里博樹社長は「パインをパウダーにして無駄なく使うことが、農業の活性化になる」とアピールした。http://chodenshop.com/shopbrand/ct16/から購入可能。