ダブル台風、週末に沖縄接近か 9号発生し与那国へ、熱帯低気圧は本島へ


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気象庁が午前9時に発表した台風9号(9と書かれた円)と、熱帯低気圧(bと書かれた円)の進路予想図

 気象庁は4日午前9時、香港沖の南シナ海にあった熱帯低気圧が台風9号になったと発表した。台風は1時間におよそ15キロの速さで東北東へ進んでおり、7日午前3時ごろには与那国島に接近する恐れがある。一方、宮古島の南にある熱帯低気圧も24時間以内に台風となり、沖縄地方に接近する可能性があると発表した。発達しながら北から北東へ進み、6日ごろにかけて沖縄地方に接近する可能性がある。

 台風9号は午前9時現在、中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルで中心の南側390キロ以内と北側280キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 沖縄本島、警報級の大雨も

 一方、沖縄気象台によると、熱帯低気圧は午前9時現在、宮古島の南南東110キロにあり、ゆっくりした速さで東北東へ進んでいる。中心の気圧は998ヘクトパスカル、最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートル。熱帯低気圧は今後24時間以内に台風となり、発達しながら北から北東へ進み、6日ごろにかけて沖縄地方に接近する可能性がある。

 この熱帯低気圧の接近に伴い、沖縄本島地方と先島諸島では、5日にかけて多い所で1時間に40ミリの激しい雨が降る見込み。4日午前6時から5日午前6時までに予想される24時間降水量は沖縄本島地方で120ミリで、雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となるおそれがある。


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