東京五輪レスリングの男子グレコローマンスタイル77キロ級で銅メダルを獲得した屋比久翔平(26)=浦添工高―日体大―日体大大学院出、ALSOK)が一夜明けた4日午前、東京都内で記者会見し「沖縄の方々からすごくメッセージが届いて、メダルを取ったことを実感している」と喜びを語った。
前夜は試合後のドーピング検査に時間がかかり「ご飯を食べて、布団についたら気絶していた」と笑顔。3位決定直後には自身のレスリングの礎を築いた元全日本王者の父保さん(58)に電話を掛け「(メダルを)取ったよ」と報告すると、「そうか、お疲れさん」とねぎらわれたという。帰省したら「まずはおやじにメダルをかけてあげたい」と、しみじみ語った。
外国勢の層が厚い中量級で価値ある3位。「競技をやるからには世界のてっぺんに上りたい。今回見えた課題を克服していけば、金メダルにぐっと近づく」と意欲をかき立てた。