「ダブル台風」沖縄接近の恐れ 9号発生、那覇沖に熱帯低気圧も(8月4日夜)


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 気象庁は4日、香港沖の南シナ海にあった熱帯低気圧が台風9号になったと発表した。

 午後9時現在、台風9号はゆっくりとした速さで東北東へ進み、中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートル、中心の南側390キロ以内と北側280キロ以内では風速15メートル以上の強風域となっている。那覇市の南南西にある熱帯低気圧も今後24時間以内に台風に発達する予想だ。5日から9日にかけて「ダブル台風」が沖縄地方に接近する恐れがある。

 台風9号は今後東シナ海を東北東に先島諸島の北海上を進む見通しだが、南に進路を取った場合、沖縄地方にかなり接近する恐れもある。那覇市の南南西約140キロの海上にある熱帯低気圧は4日午後10時現在、ゆっくりした速さで北北東へ進み、中心気圧は998ヘクトパスカル、最大風速は15メートル、最大瞬間風速は23メートルとなっている。5日から6日にかけて、沖縄本島地方と先島諸島にかなり接近する見通し。

 沖縄気象台によると、複数の台風が沖縄地方に接近するのは2000年以降、約10例確認されている。直近では13年10月4~6日に台風23号、7~8日に24号が接近した。気象台は、さまざまな要因を基に影響を考えると説明し、台風9号と宮古島の熱帯低気圧は、暴風域を伴わない予想を示した。一方で「沖縄地方では強風や高波、大雨、落雷、竜巻などの突風に注意する必要がある。どちらも今後、発達し強度を増す恐れもある」と話した。

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