西原町長へ厳重注意 議会可決前の情報を公式ホームページに掲載


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 【西原】沖縄県西原町議会は7月30日の臨時会で、8月から3カ月間、水道基本料金を全額免除するための補正予算案を全会一致で可決した。さらに、補正予算案が議会で可決される前に町のホームページに水道料金免除に関する情報が掲載(7月13日)されたとして、崎原盛秀町長に対して「議会の権限を侵害した町政運営に厳重注意する決議」を全会一致で可決した。

 決議の可決を受け、崎原町長は本会議場で「全額免除に関する情報が議会の議決を得る前に一時的とはいえ、ホームページに掲載してしまったことに対して、議会や町民に深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 町長によると、書類にホームページにアップする日付が記載されていなかったことが原因で「事務的なミス」と説明した。再発防止策として、「ホームページ掲載依頼書の様式を改善するとともにチェック体制を強化する」と強調した。

 決議の提案者は真栄城哲町議。決議では「7月13日に当該議案があたかも可決されたかのように町公式ホームページに記事を掲載し、誤解を与える情報を発信した」と指摘。その上で「町の意思決定機関である議会の権限を侵害する行為だ。町民から付託を受けた議会としてとうてい看過できない」と批判した。