詩人の佐藤モニカさんが優秀賞 育児と移民テーマの詩 日本詩歌句随筆評論大賞


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 詩歌の魅力を広く伝える活動に取り組むNPO法人「日本詩歌句協会」が主催する「第17回日本詩歌句随筆評論大賞」詩部門で、詩人・歌人・小説家の佐藤モニカさん(46)=千葉県出身、名護市在住=の詩集「一本の樹木のように」(新星出版)が優秀賞に選ばれた。同協会がブログで7月31日に発表した。

 日本詩歌句随筆評論大賞は詩、短歌、随筆評論の各部門がある。詩部門には全国から詩集21点の応募があり、最高賞の大賞には生駒正朗さんの詩集「春と豚」が選ばれた。贈呈式は新型コロナウイルス感染拡大を受け、中止となった。9月1日発行予定の同協会会報で講評などを掲載する。

 琉球新報社主催「神のバトン賞」の選考委員も務める佐藤さんは、これまで詩集「サントス港」で山之口貘賞、詩集「世界は朝の」で三好達治賞を受賞するなど詩人としての活動に加え、小説や歌集も受賞が相次いでおり、幅広く活動している。

 佐藤さんは「このたびは素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思っている。今回の第3詩集も、育児や移民をテーマとした詩を盛り込んだので、苦労を重ねた移民や日系人にも光が当たるようで大変うれしく思う。今後も精進してまいりたい」と話し、さらなる創作活動へ思いを新たにした。

詩集「一本の樹木のように」(新星出版)
佐藤モニカさん