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FIBAバスケW杯 県内開催で経済効果に期待<けいざい風水>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 世界規模のスポーツ大会としては県内初となる「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)」が、沖縄市で開催されることをご存じでしょうか?

 W杯は国際バスケットボール連盟(FIBA)が主催する最大の国際大会であり、4年に一度開催されます。NBA(米プロリーグ)を代表する多くの選手も出場し、バスケットボール界のスーパースターが集まる世界最大の大会です。

 2023年に開催される次回大会には世界32カ国が出場し、日本とインドネシア、フィリピンの3カ国で予選ラウンド、フィリピンのマニラで決勝トーナメントが行われます。日本では沖縄市の沖縄アリーナで予選ラウンドの2グループ、8チームが20試合を行います。

 FIBAの試算によると本県開催による想定参加人数は選手・スタッフおよび観客で約8万人、経済効果は約62億円、雇用についても約700人の効果を見込んでいます。さらに、W杯開催によりアジア圏のみならず欧州・中南米など世界各地からの集客も期待でき、沖縄観光の新たな客層を獲得する好機が期待されます。

 沖縄市においては昨年、開催準備と大会運営に万全を期すべく「OKINAWA CITY 2023 組織委員会」を設立し、活動を開始しました。2年後に迫ったW杯成功に向け、地域企業・団体と共に機運醸成に本県総出の協力態勢が望まれます。皆さんもアフターコロナの目玉イベントとしてW杯を盛り上げていきましょう。

 (沖縄銀行コザ支店支店長 中村一郎)