居酒屋、ふすま越しに悲鳴…倒れている男性に応急手当 客3人に消防感謝状


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居酒屋で倒れた男性を救助した(右から)桃原忠男さん、桃原正喜さん、池上昇さん=7日、うるま消防本部

 【うるま】居酒屋で倒れた男性の救助活動に尽力したとして、うるま市消防署はこのほど、桃原忠男さん(66)、桃原正喜さん(64)、池上昇さん(68)の3人に感謝状を贈呈した。同署によると、倒れた男性は3人の早期の措置により、後遺症もなく無事に退院した。

 2月に市内の居酒屋で3人で食事をしていたところ、ふすま越しに女性がパニックを起こしている声が聞こえ、ふすまを開けると男性が倒れていた。

 忠男さんが、すぐさま心臓マッサージを行い、正喜さん、池上さんの2人も荷物をどかして場所を確保するなどし、連携しながら救急隊が駆け付けるまで応急手当を続けた。

 「措置が当たっているかも分からなかったが、とにかく夢中で胸の圧迫をしたよ」と忠男さん。正喜さん、池上さんの2人も「初めてのことだったので驚いたが、消防署員が来て、(男性の)呼吸が確認できたときはほっとした」と振り返る。その後、消防署から男性の無事を知らせる連絡があったという。

 新垣隆消防長は「勇気ある行動と適切な処置で一人の命が救われた。感謝したい」と述べた。