地域の情報を動画でお届け 「まーいまーいNaha」配信70本超に


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戦没者の慰霊碑建立などに尽力した故金城和信氏の胸像(那覇市人材育成支援センターまーいまーいNaha提供)

 【那覇】那覇市上間の市人材育成支援センターまーいまーいNahaが配信する「まーいまーいNahaチャンネル」。7月で動画が70本を超えた。2021年度から配信している地域情報発信動画「まーいまーいNahaトピックス(まいトピ)」は、新型コロナウイルスワクチン接種会場に指定されている同センターでも上映し、好評だ。

 会場で上映されているのは、まいトピ第2弾となる「平和を願った真和志住民~慰霊碑を廻ってきました~」。旧真和志村(現在の那覇市真和志地域)の故金城和信(わしん)元村長(1898年~1978年)を中心に、真和志住民が戦後どのように復興に向けて立ち上がったかを伝えている。

古塚達朗さん

 現在の那覇市寄宮出身の金城さんは1945年の沖縄戦当時、大里第二国民学校(現在の南城市立大里南小学校)の校長を務めていた。終戦翌年の46年1月、旧真和志村民約4300人は米軍により旧摩文仁村に集められた。村長に任命された金城さんの呼び掛けで村民は遺骨を収集し、「魂魄の塔」を建立した。戦後、県内で最も早く造られた慰霊塔だ。金城さんは「魂魄の塔」「ひめゆりの塔」「沖縄師範健児之塔」の建立に尽力し、沖縄遺族連合会の会長も務めた。

 動画は、まーいまーいNaha職員で郷土史家の古塚達朗(たつお)さんらが糸満市の平和祈念公園内の慰霊碑を巡り、制作した。まーいまーいNahaでは金城さんに関するパネル展も開催している。

 まーいまーいNahaチャンネルでは那覇市市制100周年を記念し、古塚さんが講師を務める「読んで学ぶ琉球・沖縄史講座」も配信している。問い合わせは(電話)098(917)3314。

 「平和を願った真和志住民」の動画は次のQRコードから視聴できる。
 (中川廣江通信員)