伊江中生が「リモート旅」企画 「国際理解」テーマに島の魅力を発信


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 【伊江】「国際理解」をテーマにした授業の一環で伊江中学校(玉城学校長)の1年生がオンラインツアー「リモート伊江島トリップ」を企画した。シンガポール人のファミリーとカップルをターゲットに伊江島の魅力を発信するオンラインツアーを想定した。7月17日の授業で1年生と教諭らの投票でグランプリが決定した。

国際理解について学び「リモート伊江島トリップ」を企画した生徒ら=7月17日、伊江村西江前の村立伊江中学校

 1年生は4人1組、8グループに分かれ、タブレット端末を活用して発表した。シンガポールを拠点にマーケティングなどを行う企業Vivid Creations(ビビッドクリエーションズ)の協力の下、伊江島の特産品や観光名所、フォトスポット、レジャー施設、飲食店など、島の魅力を伝えるコースを考案した。最終発表前には伊江島とシンガポールをインターネットでつなぎ、マーケティングのプロの前で発表し、プロからの助言を反映させて完成させた。

 投票の結果、ファミリー部門は、サイクリング、カフェ、陶芸・特産品を紹介し、伊江島ならではの楽しみ方をPRしたグループが選ばれた。カップル部門はニャティヤ洞(千人洞)、グランピング施設、乗馬体験を推し、伊江島の豊かな自然をアピールしたグループに決まった。

 松川夕奈さんは授業を振り返り、「自分の疑問を確かめて深める勉強が大事であることや、知識を蓄え考えて行動することが国際理解につながるということを学んだ」と話した。

 外部講師の大房千紘さんは、「『国際理解』は国と国との間をつなぎ、理解し合うことが重要だ」と話し、全8回の授業を締めくくった。生徒が考案した企画は大房さんが村商工観光課にプレゼンテーションする予定だ。
 (中川廣江通信員)