沖縄防衛局がサンゴ移植を強行継続 環境監視委に事後報告


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サンゴの移植作業に当たる10人近いダイバー=10日午後1時2分、名護市の辺野古沖(喜屋武研伍撮影)

 名護市辺野古の新基地建設に伴うサンゴ移植を巡り、沖縄防衛局は10日、新基地建設に関する有識者会議「環境監視等委員会」をオンラインで開いた。高水温時にサンゴ移植を行う判断基準を初めて正式に提示した。移植を始めた後の報告となったが、委員から特に異論はなかった。防衛局はこの日も辺野古崎南側の移植予定水域で作業を継続。臨時制限区域外で実施された、キクメイシの一種とみられるサンゴの苗を移植する作業を本紙が現場で確認した。

 今回の移植作業は辺野古崎付近の移植元「I地区」にある小型サンゴ約830群体を、辺野古崎南側の移植予定水域「S5」に移植する計画。10日の作業では少なくとも120群体のサンゴが移植されているのが確認された。

 今回の移植元以外にも、県は7月28日に条件付きで辺野古崎の西側の3地区からも計約3万8760群体を大浦湾側の移植予定水域「S1」に移植する計画を許可しており、防衛局は準備が整い次第着手するとみられる。