物流課題解決へ 県内人材を育成 効率化や高度化の事例学ぶ


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物流の課題解決方法を学ぶ沖縄ロジスティクス人材育成講座の受講者ら=4日、那覇市港町

 那覇地域貨物運送協同組合は、物流課題の解決ができる人材を育てるための「沖縄ロジスティクス人材育成講座」を8月から開始した。物流関連企業だけでなく、生産・製造や小売り事業者も参加し、物流の効率化、高度化について学ぶ。

 4日に開催された第2回講座では、東京海洋大の黒川久幸教授が、オンラインで県内外の改善事例について紹介した。飲料メーカーが、ペットボトルの容器を、容量は変えずに幅を3ミリ細くすることで輸送効率を1・5倍に増加させた例などを説明した。3日の第1回では、実行委員長の森隆行流通科学大名誉教授による講義も行われた。

 講座は新型コロナウイルス感染防止対策を取った上で実施された。現場の参加人数を絞り、オンラインで物流の効率化などについてディスカッションした。
 講座は内閣府の沖縄型産業中核人材育成事業として採択された。来年2月までに全9回を実施する。